2009年07月05日
剣岳 点の記を見に行った

いろんなページを見ると「大絶賛」とか書いてあるけど。私が見た感想は「??・・」であった。私は以前、山にはよく行っていたし、その時は国土地理院の地図も利用している。また測量のことも少しは知っているつもり。(国土地理院のHPを見てだけど・・w)もちろん、この「点の記」の原作も20数年前に読んで感動したことがある。その感想が「??・・」なのです。
この映画、全く測量とか知らない人が見たら、「なぜ地図を作るのに三角点を設置するのか」「剣岳に三角点を設置せよ、という命令なのに、なぜ、そのほかの山(何と27山!)にも登らないといけないのか」等わからないだろうなと思う。そもそも三角点はどれかという説明がなかったぞ。おそらく山に設置した「測量櫓」のことを三角点だと思っている人もいるだろうなあ。確か原作にはこの辺りのことが詳しく解説されていたような気がするが。
あと「宮崎あおい」の役が単なる飾り物にしか見えなかった。この役は何日もの出張から帰ってきた柴崎が、またすぐ、数か月に及ぶ出張に出かけてしまうという、測量師の妻のつらさ、寂しさを表す重要な役だったのに。私は、このくだりを読んで、「こんな仕事なんて絶対できない!」と考えてしまったことを思い出した。まあ体力もなかったし、数学も嫌いだったからだけどw
また、頂上付近での展望のよさや、山の危険な雰囲気はよく出ているけど。登っても登っても稜線が見えてこない、非常につらい、「ひいひいはあはあ」という感情が表せていない。登山ではその時間の90%がこのつらい時間だと思うのだけど。これは登山の映画はみんなそうだけどね。
以上のような感想だけど、この撮影は大変だったろうなということが、よく伝わってきました。2回の滑落シーンがあったけど、よくあの場所で止まれたなあ、と思いました。ピッケルは使ってなかったような気がする。
最後にわからなかったのですが、四等三角点になるとどうして「点の記」が残らないの?今は四等三角点でも「点の記」があるではないか。誰か教えて。
Posted by 放浪猫 at 09:23│Comments(0)
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