2009年08月24日
とん太 麺旅31


とん太はかわいそう。

開店してから30年過ぎているそうだけど、ほとんどネットでの書き込みはない。チェーン店でも珍来さえ、たまには話題になるが、ここのとん太はほとんど話題になっていない。
まあしょうがないか。私も一回も行ったことがない。なぜなら・

道路から見える店はカーテンに閉ざされて暗く、本当にラーメン屋さんなのだろうかと疑問を持っていた。もしかすると怪しげなバーなんかで、座るだけで10万円ぐらい取られてしまうのではないだろうかと恐れていたのだ。

それで今回、はじめて勇気を持って入場。
んっ、それほど怪しげではなく、店の中は明るい。しかしこのカウンターの椅子は昭和時代のものだ。

やたらと観葉植物があり、また壁に大量の張り紙、そしてアナログテレビ。昭和ですね。

テーブルの上には、これまた懐かしい星占い。昭和の時代はおひつじ座ではなく、ひつじ座と言っていたのだろうか。

大事に使っている、色あせたメニュー。それを見て「とん太めん」472円を頼もうと一人なのでカウンター席に行ったところ・・
「そちらはクーラーの風が余り届かないので、こちらのテーブル席にどうぞ」と言ってくれた。

その声を聞き、メニューをとん太めんから「コクねぎ醤油めん」650円にグレードアップ。
お客の心をつかむのは、店に入ったときの最初の一言だね。昭和の時代はこういう接客が多かったような気がする。気がするだけかもしれないが・・

そのほかのメニューです。値段は平成のようです。

出てきたラーメンがこちら。紅ショウガが昭和を感じさせます。味も昭和です。第一次ラーメンブームで荻窪ラーメンが流行った頃、ほかの店がまねしていたのがこのような味だったかもしれない。化学調味料の甘さが懐かしいです。
この店は最近のラーメンブームの味とは、ちょっと違うかもしれませんが、調理しているおじさん接客のおばさんとも丁寧であり、それだけで満足でした。